4位:ヴィッセル神戸
監督:吉田孝行
順位:3位
成績:勝ち点49/得失点+16
王者として臨んでいる今季、相変わらずの個の強さとそれを生かし切る組織力は健在だ。しかし酒井高徳や山口蛍の離脱が響いていることは間違いなく、あと一歩の出力や忍耐力の部分で勝ち点を落としている試合がある。しかし彼らの穴をチームとして埋めているのは好印象だ。
ここからさらに上に上がっていくために、ハイプレスを再整理したい。[4-2-4]気味でプレスを掛けるのだが、セントラルハーフ(CH)を横に動かされると厳しくなる試合が多い。今一度ファーストプレスラインの詳細を詰めて、ここの強度と堅実さを取り戻したいところ。そうすれば蹴らせて回収とショートカウンターを押し出していけるだろう。
攻撃面では大迫勇也にボールが集まる中で宮代大聖が復帰したことは朗報だ。大迫同様に「何でもできる」ところまで上り詰めつつある新たなストライカーの躍動が神戸には不可欠だろう。攻守ともに高い基準がある一方、エネルギーをかなり消費するサッカーを展開している。最近は落ち着いてボールを持つことで試合中に休む時間も作れているが、やはり基本はフルスロットルなサッカーを展開している。AFCチャンピオンズリーグエリート、天皇杯、リーグ戦と過密日程をどう切り抜けるかも大きなポイントになるのは間違いない。