9位:アルビレックス新潟
監督:松橋力蔵
順位:12位
成績:勝ち点36/得失点-2
アルビレックス新潟はボールを持つことで相手の攻撃回数を減らすことができる。プレスを誘い込んで回避し、丁寧に整えながらビルドアップするクオリティはJリーグ屈指だ。特に怪我人が戻ってきてからのアルビレックス新潟は完成系に近いと思う。
秋山裕紀と宮本英治のセントラルハーフ(CH)コンビと長倉幹樹と小野裕二もしくは鈴木孝司の2トップが中央のスペースを共有しながら前進/プレス回避を行っていく。中央を締めるのならばサイドバック(SB)を起点に攻撃を組み立てる。藤原奏哉や堀米悠斗に加え、大外で起点となれる稲村隼翔や今夏加入した橋本健人の存在はチームにさらなる安定感をもたらしそうだ。外からも中からも進めていく中で、特に谷口海斗をフィニッシャーとして、ルートを作り出している印象を受ける。彼のゴール数が多くなっているのはこれも関係しているだろうし、ソロカウンターを叩き込める理不尽さを身に付けていることも関係しているだろう。
さらに丁寧に押し込むことができるので、トランジションも機能していて守備ブロックも安定している。小野や鈴木が怪我がちで出続けることが難しい中、全てをこなす長倉が台頭した。彼がゴールを決め続けることができるともっと順位を上げることができるだろう。チームとしての完成度はJ1リーグでも屈指のレベルにある。