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2024シーズンの明治安田J1リーグも残すところあと10試合となった。現在J1初挑戦のFC町田ゼルビアが首位を走っており、その後をサンフレッチェ広島やヴィッセル神戸が追走している。果たして最後に頂点に立つのはどこなのか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)※情報は8月26日時点
10位:アビスパ福岡
監督:長谷部茂利
順位:7位
成績:勝ち点38/得失点±0
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[5-2-3]のハイプレス+迎撃+ショートカウンターはアビスパ福岡の基本線で、堅守とカウンターを武器に対戦相手を苦しめてきた。ボール保持に挑戦してから勝利が先行しなくなっているのは気掛かりなところではあるが、チームとして帰るべき土台があるチームだからこそ、先を見据えて戦いの幅を広げることができているのだろう。
課題はセントラルハーフ(CH)を動かされることで、これが[5-2-3]のプレス+迎撃+ショートカウンターが機能しなくなった理由でもある。28節のガンバ大阪戦で[4-4-2]の布陣を採用したのは、勝てなくなってから生じたこの課題を考慮してのことだろう。
この問題の解消として岩崎悠人の走力とプレスの上手さを買った[4-4-2]が採用され、実際にかなり機能していた。だからこそ怪我で離脱しているナッシム・ベン・カリファの復帰が待たれるところだ。彼のボール保持の局面の振る舞いとプレッシングの上手さは昨季のサンフレッチェ広島でのプレーで証明されている。今夏の補強は池田樹雷人のみで、大きなテコ入れを行わなかった。ベン・カリファの復帰は大きな「補強」となり、彼らのラストピースとなりそうだ。