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Jリーグ 3週間前

32歳での海外移籍。長澤和輝の心を動かしたのは「シンプルにいえば…」背中を押してくれたベガルタ仙台への感謝【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

日本サッカーの発展に「挑戦できる環境があるのならば」

 

 千葉戦から一夜明けて、仙台へ戻ったチームに別れを告げた長澤は渡航へ向けた準備に入っている。現地でのメディカルチェックを終え、契約書へサインした後に新たなクラブ、そして仙台の双方から正式に発表される予定の新たな挑戦へ、12月には33歳になる長澤は早くも胸を躍らせている。

「ベテランと呼ばれる年齢になってきたなかで、肉体的には少し衰えてきたところもあるかもしれないけど、逆に経験を含めて、自分の頭のなかは成長できていると思うので、その意味で年齢に関してはあまり気にしていません」

「挑戦できる環境があるのならばいくつになってもするべきだと僕は思っているし、この先、選手としてもそうですけど、その後も日本がさらに強くなっていくために、何らかの活躍ができる人材になれればと思っているので、そういったところへ向けてもいい経験になるような挑戦にしていきたい」

 専修大在学中の2013シーズンにJFA・Jリーグ特別指定選手として登録された、横浜F・マリノスで背負った「37番」を選んだ仙台での1年あまりで40試合、2896分にわたってプレーした。最後となった千葉戦でも正確無比なキックで2ゴールに絡んだプレー面の記録だけでなく、ピッチの内外で誰からも頼りにされた稀有な存在感の記憶を古巣へのエールに変えながら、長澤は新たな一歩を踏み出そうとしている。

(取材・文:藤江直人)

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