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Jリーグ 3か月前

32歳での海外移籍。長澤和輝の心を動かしたのは「シンプルにいえば…」背中を押してくれたベガルタ仙台への感謝【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「大丈夫かな」不安もあった今シーズン

 

「選手が常に自分自身へ矢印を向けるように導いてくれるゴリさん(森山監督)と、一緒にできた日々は僕自身にとってもすごく幸せでした。若い選手を含めて、気持ちを見せながらみんなで戦うところにフォーカスして、サッカーそのものの内容も少しずつ作り上げるトライを重ねてきたなかで、1−0で粘り勝つ試合だけでなく、相手に先制された後に取り返す試合も多くなりました」

「シーズンの最初は『大丈夫かな』と思えた若手も試合で頼もしく活躍してくれて、彼らの姿を見るのを僕もうれしかったし、彼らよりも年齢が上の先輩としていい背中を見せられたら、という思いもモチベーションになって僕も頑張ってこられました」

 鹿児島ユナイテッドを1−0で振り切り、今シーズン2度目の3連勝をマークした前節の時点で、13勝8分け6敗の4位。2021シーズンを最後に遠ざかっているJ1復帰へ向けて、いよいよ胸突き八丁の終盤戦に突入しようとしていた21日に、海外移籍を前提とした長澤の離脱が発表された。

 長澤および仙台は明言していないものの、オーストラリアのAリーグへ越境参加している、隣国ニュージーランドのウェリントン・フェニックスからオファーが届いたと報じられている。長澤が言う。

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