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明治安田J2リーグの第28節、ジェフユナイテッド千葉対ベガルタ仙台の試合がフクダ電子アリーナで行われ、千葉が4−2で勝利した。仙台はこの試合を最後にチームを離れる長澤和輝を勝利で送り出すことはできなかったが、海外挑戦を決めた長澤は同僚へのエールとともに、挑戦をやめない強い決意を語ってくれた。(取材・文:藤江直人)
日本から旅立つ32歳の新たな挑戦
フクダ電子アリーナのスタンドには、J2リーグ第28節を戦っているホームのジェフユナイテッド千葉、ビジターのベガルタ仙台とは違ったユニフォームを掲げるファンの姿も見られた。
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浦和レッズにはじまり、名古屋グランパス、ブンデスリーガのケルンに加えて、ちょっと古いデザインの千葉のユニフォームもある。いずれも千葉戦を最後に、海外移籍へ向けてチームを離脱すると発表されていた仙台のゲームキャプテン、MF長澤和輝が所属してきたクラブのユニフォームだった。
間もなく日本から旅立つ32歳の勇姿を脳裏に焼きつけたいとの思いから、それぞれがフクダ電子アリーナへ足を運んできた。試合後の取材エリア。長澤は感謝の思いを未来への決意に変えた。
「僕がこうして応援してもらっているのは、これまでの選択で挑戦してきた姿を見せられたところもあると思うので、また新たな挑戦になりますけど、その姿を今後も応援していただければと思います」
専修大学を関東大学リーグ3連覇に導き、浦和を含めて複数のJクラブからオファーを受けていた長澤は2014年1月に、当時ブンデスリーガ2部だったケルンへ加入した。ユニバーシアード日本代表のドイツ遠征で見せたプレーがスカウトの目に留まり、練習参加をへてプロ契約のオファーを勝ち取った。
当時では異例だったJクラブを経由しない挑戦。ケルン体育大学の学生寮に仮住まいするなど、慌ただしく臨んだ2013-14シーズンのリーグ後半戦で10試合に出場し、ケルンの2部優勝と1部昇格に貢献した長澤は、当初結んでいた2016年6月末までの2年半契約をさらに2年間延長するほど高い評価を受けた。