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プレミアリーグ第2節、リバプール対ブレントフォードが現地時間26日に行われ、2-0ホームチームが勝利。結果、内容、展開とさまざまな面から見ても完璧な90分間だった。リバプールが新体制で好スタートを切ることに成功したのは間違いないが、その中で若干の不安要素もブレントフォード戦では浮き彫りとなっている。(文:安洋一郎)
アンフィールドでのスロット体制初陣を勝利で飾る
【写真:Getty Images】
リバプールにとって理想の90分間だった。
アンフィールドにブレントフォードを迎えてのホーム開幕戦でアルネ・スロット新監督のチームは2-0の快勝を収めた。
2節終了時点で開幕から失点がないのはアーセナルとリバプールの2チームのみ。一昨季は47失点、昨季は41失点(いずれもリーグ戦)と、彼らの基準では失点が増えていた直近の2シーズンと比較すると守備での安定感が出てきているように思う。
ブレントフォード戦は試合運びも理想的で、13分という早い時間帯に先制点を奪い、70分にはダメ押しの2点目を記録。プレミアリーグではアンフィールドで得点を決めたことがないアウェイチーム相手に勝利を確実なものにした。
その中で指揮官の交代策も長いシーズンを見据えたものとなり、追加点が生まれた直後の72分にルイス・ディアスとディオゴ・ジョタ、そしてユーロ(欧州選手権)から合流間もないトレント・アレクサンダー=アーノルドをベンチに下げた。
その後も追加点を決めたモハメド・サラー、ライアン・フラーフェンベルフと主力選手をベンチに下げる中で、試合の運び方としてはリスクを犯さずに自分たちでボールをコントロールする機会を増やした。より直線的にゴールを狙っていた前半との比較では、後半はボールを回す機会が圧倒的に増えており、実際にパス成功数も250本から352本へと増えている。
リバプールからすると、欲しい時間帯でゴールを奪い、最後は主力を下げた上でリスクを犯さずに試合をコントロールすることができた理想のゲーム展開だったと言えるだろう。
ホームサポーターからの信頼を得るためにも大きな勝利となったが、スロット体制における今後の不安要素が見える瞬間もあった。