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明治安田J1リーグの第28節、ジュビロ磐田対北海道コンサドーレ札幌の試合がヤマハスタジアムで行われ、札幌が2−0で勝利を収めた。リーグ戦は直近5試合で14得点と札幌本来の攻撃力を取り戻しつつある中で、完封勝利は約3ヶ月ぶり。その勝利の影にはDF岡村大八とMF大﨑玲央の守備面での連係があった。(取材・文:河治良幸)
札幌らしさを見せた価値ある勝利
北海道コンサドーレ札幌にとって5月15日のジュビロ磐田戦から実に3ヶ月ぶりのクリーンシートの相手はまたも磐田だった。前回はホームで1-0の勝利だったが、今回は終盤に追加点を奪ってアウェイで2-0の勝利となった。
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結果を見れば”完勝”と言っても良いが、フル出場でチームを攻守に支えた駒井善成が「僕らが失点してもおかしくないシーンもあったので。やっている僕らはきつかった」と振り返るとおり、かなり紙一重のゲームだった。
その中で90分を通してのディフェンス面の頑張りはもちろんだが、ここまでのリーグ戦55失点の約65%に当たる36失点を喫してきた後半に、選手交代を含めた磐田の攻撃に耐えながら、それで終わることなく追加点を取りに行く姿勢を見せて2-0の勝利というのは札幌らしさという意味でも、今後に向けて価値のある勝利だった。
この日、札幌は試合前に3-4-1-2という予想もあった中で、実際は3-1-4-2という形でスタートした。 磐田側が、ここ2試合で使っている4-3-3で来るのか、4-2-3-1で来るのか、あるいは4-4-2で来るのか、キックオフまで読めないところだったが、実際はここまでリーグ戦で15得点をあげているジャーメイン良と夏に加入した渡邉りょうの二枚が前線に並ぶ形で、早めにロングボールを入れてくる戦い方だった。
これに対して札幌はマンツーマンで噛み合わせながら、その都度、アンカーの大﨑玲央が下がって、岡村大八と協力しながら2トップに対応する構図だった。