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【写真：Getty Images】

なぜバルサはギュンドアンを放出したのか

　現在バルセロナに所属するMFイルカイ・ギュンドアンは、わずか1年で古巣のマンチェスター・シティへ復帰することが濃厚だと報じられている。スペインメディア『as』は現地時間22日に、クラブが同選手を放出する決断に至ったことを厳しく批判していた。

「私がシティを去るとしたら、行くべき場所は世界で１つしかない。バルセロナか、それとも何もないかだ。小さい頃から、いつかあのシャツを着ることを夢見ていた」

　これはギュンドアンが、昨年にシティから移籍を決断した際に、自身の夢のクラブであるバルセロナに対する思いを語った言葉だ。しかし、残念ながら彼の幼少の頃からの夢のクラブでのプレーは、思ってもいない形で終わりを迎えようとしている。

　昨季のギュンドアンは、リーグ戦36試合に出場して5ゴール9アシストを記録。UEFAチャンピオンズリーグでも、10試合に出場して4アシストという記録を残しており、若手が多いクラブの中で中軸として活躍していた。

　同メディアは、「ギュンドアンの非現実的な事件。バルサ選手として成功するという彼の夢は挫折した。理解不能な状況だ」と題して、「彼の目標はバルサのタイトルを獲得することだけだった、と考える人がいるかもしれない。しかしそれは起こり得ない。バルセロナの複雑な経済工学は、最近非常に問題になっている」と、経済的な問題から同選手を放出しなければいけない状況だったと指摘。

　そして、「彼の放出は、ダニ・オルモの登録の希望を可能にする鍵であり、ギュンドアンがフィールド上で貢献できるものよりもはるかに重要なのだろう」と言葉を続け、「わずか1年で、ギュンドアンのバルサの選手としての時間は考えられない形で終わり、フリーでシティに復帰する」と、同選手を放出する決断をしたクラブに厳しい評価を下していた。