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Jリーグ 4週間前

「俺が行くわ」ジェフ千葉、品田愛斗の自信が導いた“J1食い”。「自分だけは常に…」喜びをグッと抑え込んだ理由【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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 天皇杯ラウンド16(4回戦)、ジェフユナイテッド市原・千葉と北海道コンサドーレ札幌の試合が21日にフクダ電子アリーナで行われ、品田愛斗のフリーキックが値千金の決勝点となり、千葉が10年ぶりとなるベスト8入りを決めた。この日の主役は背番号44。“フクアリのニューヒーロー”品田の熱い思いとは。(取材・文:石田達也)

直近のリーグ戦は5戦未勝利

品田愛斗
【写真:Getty Images】

「選手たちが自分たちの力をしっかりと証明してくれたゲームだったと思います。前半の最初は自分たちが想定していた相手のポジションとは若干のズレがあって、それを共有し、どうするという解決策に至るまで少し時間がかかりました。最初の10分、15分くらい圧倒的に支配され、押し込まれてしまいましたが、そこで失点せず、我慢強く、粘り強く対応できたことが一番のポイントだったと思います」と小林慶行監督は振り返った。

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 直近のリーグ戦では5戦未勝利(1分4敗)と、エンジンがかからずJ1昇格プレーオフ出場圏内に辿り着けないジェフユナイテッド市原・千葉。試合を支配しながらも決めるべき場面で決めきれず、最後の際で負けてしまうショッキングな負け方が続いていたなか、何がなんでも悪い流れを断ち切りたかったのが、この試合だった。

 それは、一方の北海道コンサドーレ札幌にとっても同じこと。5月から7月にかけてのリーグ戦8連敗もあり、現在J1で最下位に沈んでいるが、天皇杯3回戦のモンテディオ山形戦(6−3)から徐々に復調の兆しを見せ始めていた。勝利でチームを勢いづかせたい両者のシビアな熱い戦いが幕を開けた。

 千葉は[4−2−3−1]の布陣で、前節のリーグ戦から10人を入れ替え1トップには小森飛絢が構え、ボランチの一角には7月の第24節ロアッソ熊本戦以来の先発となった品田愛斗が入った。

 序盤は札幌がボールを握りながら試合を進める。千葉はオールコートでハメに来る札幌に押し込まれる展開が続くが、15分過ぎあたりからは徐々に千葉も適応し、アクションを起こしてスペースを作るなどテンポ良くボールを回す。札幌はマンマークの場面とスペースを消して守る場面の使い分けの部分で隙が生まれていた印象だ。

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