14位:エバートン
【写真:Getty Images】
監督:ショーン・ダイシ(3年目)
23/24リーグ戦成績:13勝9分16敗(15位)
14位には、昨シーズンにPSR(収益性と持続可能性に関する規則)違反によって8ポイントの勝ち点はく奪を受けながらも15位という余裕を持った順位で残留したエバートンを予想した。
仮にこのペナルティがなければエバートンは、11位フィニッシュとなったブライトンと同じ勝ち点48でシーズンを終えており、チームそのものの実力は十分にある。特にGKのジョーダン・ピックフォードとCBのジェームズ・ターコウスキ、ジャラッド・ブランスウェイトの3人はダイシの名が有名になったバーンリー時代と同じようにゴール前で身体を張れる選手たちで、依然としてローブロックとロングボールを使う戦術は健在だ。
このやり方では上位進出こそ難しいかもしれないが、プレミアリーグに残留するという目線では理にかなった戦い方だ。今夏の移籍市場では、昨季終了に出番が減っていたアマドゥ・オナナをアストン・ヴィラに売却。一方の獲得では、これまたダイシ好みの197cmの大型CBジェイク・オブライエンや元シェフィールド・ユナイテッドのエースであるイリマン・エンジャーイら即戦力を補強。ダメージを最低限に抑えつつ、選手層に厚みをもたせた。
しかし、ダイシ監督の懸念点としてあるのがベテランを好み過ぎる点だ。昨季序盤もブランスウェイトをベンチに置いてマイケル・キーンを先発起用するなど、保守的な起用法が目立ち、新戦力がどれだけ実際にチームの力になるかどうかがわからない。とはいえ、残留は堅いと予想した。