12位:ボーンマス
【写真:Getty Images】
監督:アンドニ・イラオラ(2年目)
23/24リーグ戦成績:13勝9分16敗(12位)
12位には、昨季途中からアンドニ・イラオラ監督の下で快進撃を遂げたボーンマスを予想した。
昨季中盤からの勢いを踏まえれば、12位以上に進出する可能性もあるかもしれないが、19得点を決めていたエースのドミニク・ソランケの退団は痛手になることが予想される。プレミアリーグ開幕前にポルトからブラジル代表FWエヴァニウソンを完全移籍で獲得したが、前任者のように得点王争いができるかどうかは始まってみないとわからない。
言語面を含めて未知数な点は多いが、このブラジル代表FWがイラオラ監督のサッカーにフィットする可能性は高そうだ。走力が必須なセルジオ・コンセイソン監督の下で鍛えられており、前線からのハードワークも厭わない。唯一の懸念点が筋肉系のトラブルが多いことで、よりフィジカル的な負荷がかかるプレミアリーグでの通年稼働は難しいかもしれない。
仮にソランケの後釜がハマらなかった場合は苦戦を強いられるかもしれないが、イラオラ監督の下で若い選手たちが成長していることはポジティブに捉えるべきだろう。CBのイリア・ザバルニーや左SBのミロシュ・ケルケズはすでにビッグクラブからも注目を集めており、今夏にユベントスから獲得したディーン・ハイセンも攻撃的なCBで楽しみな選手だ。
ボーンマスの長年の課題だった、アダム・スミスの後釜が見つからない右SBには、バルセロナから昨季ラス・パルマスでプレーしたジュリアン・アラウージョを獲得。昨夏に加入しながらフィットに苦しんだマックス・アーロンズの二の舞は避けたいところだ。