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【アーセナル分析コラム】2-0完勝も「危うさ」を感じた。メリーノ獲得は必須、その理由とは?

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

新戦力が問題の解決策になるのか

 まだ1試合を終えただけであり、パーティに限らず、コンディションが上がりきっていない選手は存在する。

 しかし、筆者はことパーティに関しては、コンディションの問題だけでは無いように思える。31歳という年齢による衰えが影響し、これまで通用していた(それどころか輝きを放っていた)テクニックとフィジカルを駆使した巧みなボールキープ技術が低下しつつあるのではないか。スタミナの問題かもしれない。まだ開幕戦を終えたばかりであり、原因を確信するには至らないが、そのようなことが頭をよぎってしまった。

 獲得の噂が絶えないミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)は、この問題の解決策になる。28歳のスペイン代表MFをインサイドハーフの位置で起用すれば、ライスをアンカーとしてプレーさせることができる。これにより、この試合で顕著だったアンカーポジションにおけるボールキープやボールキャリーの「クオリティ不足」の問題は解決するはずだ。パーティのポジショニングは素晴らしいが、メリーノが加入した場合の「最適解」はライスのアンカー起用ではないだろうか。

 ようやく始まった新シーズンへの期待がさらに高まるとともに、戦力補強の必要性を強く感じさせた一戦だったと言える。昨季はリーグ優勝をめぐって最終盤までマンチェスター・シティとデッドヒートを繰り広げたが、惜しくも2位フィニッシュに。「あと1歩及ばなかった」というエンディングは昨季で最後にしたい。

(文:竹内快)

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