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プレミアリーグ開幕節アーセナル対ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズが現地時間17日に行われ、2-0でホームチームが勝利した。カイ・ハヴァーツ、ブカヨ・サカの2ゴールで白星発進となったアーセナルは、昨季と同じく攻守の質が非常に高い。その一方で、見過ごすことのできない課題も残る試合となった。(文:竹内快)
盤石の白星スタート
就任5年目を迎えるミケル・アルテタ監督に率いられたアーセナルは、悲願のリーグ優勝へ向けて素晴らしいスタートを切った。
ホームチームは、プレシーズンに行われたエミレーツカップのオリンピック・リヨン戦(2-0)と同じ先発メンバーに。ボール保持時は[4-1-2-3]の基本フォーメーションを組み、中盤の底にトーマス・パーティ、インサイドハーフの位置にデクラン・ライスとマルティン・ウーデゴールが起用された。
これ対してウルブスは、非保持時[4-4-2]の布陣で迎え撃った。FWヨルゲン・ストランド・ラーセンとトップ下のジャン=リクネル・ベレガルドが2トップ気味に立って、アーセナルの最終ラインにプレッシャーをかけようという構えである。
ここでカギを握るのがアンカーのパーティだ。ガーナ代表MFにはウルブスの前線と中盤の間でボールを受け、そこから上手く反転して攻撃の起点となることが期待された。事実、彼はこの役割を任せるのに相応しい実力の持ち主である。対峙した相手選手を剥がすことができ、プレッシャーを受けても安全にボールを前線、サイドに展開することができる。同選手はこの強みを活かしてフル出場を果たした。
攻守に奔走したパーティに対して、データサイト『Sofa Score』は機械採点で「7.3」と中盤、最終ラインの選手の中で最も高いスコアをつけた。一方、現地メディア『football.london』の採点は「5」とチーム最低評価に。データサイトのアルゴリズムとメディアのレーティングで大きな開きが生まれている。
何がこの評価の違いを生んでいるのか。その答えこそが開幕戦で明らかになったアーセナルの課題だ。