2位:マンチェスター・シティ
【写真:Getty Images】
監督:ジョゼップ・グアルディオラ(9年目)
23/24リーグ戦成績:28勝7分3敗(1位)
昨シーズンにマンチェスター・シティはマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、アーセナルなどでも成し遂げることができなかった史上初のプレミアリーグ4連覇を成し遂げた。
しかし、それ以前の3シーズンと比較すると圧倒的な強さがあったわけではない。それでも優勝したのはジョゼップ・グアルディオラの手腕の賜物だが、ケビン・デ・ブライネやカイル・ウォーカーら主力の高齢化や、イルカイ・ギュンドアンの退団の影響、カルヴィン・フィリップスやマテウス・ヌネスらが主力になり切れていないこともあって戦力を積み上げることができているとは言い難い。
今夏の移籍市場ではシティ・グループのトロワから、昨季のジローナでセンセーショナルな活躍を披露したサヴィーニョを獲得したが、ローンバックを除くと開幕時点での補強は彼のみ。逆に怪我人が出た際に、ストライカーやウイング、インサイドハーフなどあらゆるポジションを埋めていたフリアン・アルバレスがアトレティコ・マドリードへと移籍し、優秀なポリバレントな選手を失ってしまった。
フリアン・アルバレスの移籍に伴い多額の移籍金を手にしたが、開幕時点では彼の後釜となる選手の確保に至っていない。プレシーズンマッチで絶好調だったオスカー・ボブがトレーニング中に骨折してしまい、長期離脱が決定的となったのは痛手だ。それでも指揮官の手腕は確かであり、シーズン終了にかけて尻上がりに調子を上げていく姿は毎年の恒例行事となっている。
それでも昨季との比較で戦力がマイナスになっていることを考慮して、順位を1つ下げた2位と予想した。
9月からはプレミアリーグでの財務規定違反疑惑115件に関する公聴会が予定されており、シーズン終了までに何らかの処分を受ける可能性もある。現状では勝ち点はく奪の可能性を排除して2位と予想しているが、昨季のエバートンやノッティンガム・フォレストのように勝ち点はく奪のペナルティを受けた場合はさらに順位が下がるかもしれない。