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なぜU-20W杯に五輪メンバーが選外?
日本サッカー協会(JFA)は14日、今月31日から開幕するU-20女子ワールドカップに臨むU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)メンバー21名を発表した。パリ五輪にも出場した藤野あおば、浜野まいか、谷川萌々子、古賀塔子は今回のU-20女子W杯の出場資格があるが、選外となっている。この4選手が選ばれなかった理由とは。
日本は2018年大会で長野風花や植木理子らを擁し、U-20女子W杯で初優勝。2020年大会はコロナ禍の影響で中止となったが、2022年大会は当時18歳の浜野まいかや藤野あおばらが出場し、2大会連続の決勝進出を果たした。スペインに女王の座を明け渡したが、世代別における日本女子サッカーの功績は大きい。
前回大会を経験し、パリ五輪にも出場した浜野、藤野、谷川、古賀の4選手が出場できれば、2度目の世界一に向けて大きな戦力となったが、招集しなかった。今大会の出場権を獲得したU-20女子アジアカップにも出場せず、他の選手と比べるとこの世代としてプレーしてきた日数は少ない。U-20日本女子代表を率いる狩野倫久監督はパリ五輪に出場した4選手を招集しなかった理由について以下のように語っている。
「U-20ワールドカップはIW(インターナショナル・ウィーク)ではないのが1つ。その中でエントリーできる年齢でパリ五輪に入った選手は活動日数やコンディションの部分で、JFAとも話してそっちを優先した方がいいだろうということで外して、そういった選手がいないことで若い選手、他の選手が活躍する。そして、なでしこジャパンを後押ししていく。そういった理由から外れている」
谷川が所属するローゼンゴード(スウェーデン)はシーズン中であり、現在1位の同チームでは中心選手だ。パリ五輪前に怪我をした影響もあり、日本での直前合宿では別メニュー調整。パリ五輪準々決勝のアメリカ合衆国女子代表戦ではベンチ外となっていた。コンディションを万全にして、チームに貢献したいところ。
フェイエノールトの古賀とチェルシーの浜野はシーズン開幕直前。さらに藤野は今季からマンチェスター・シティに加入したばかりで、十分な休養を取った上で万全な状態でシーズンに臨みたいところである。今回のメンバーには、松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)や板村真央(JFAアカデミー福島)など飛び級の選手も選出されており、さらなる若手の活躍も期待される。U-20女子W杯を経験して、なでしこジャパンで活躍する選手も多いだけに、今大会も注目が集まりそうだ。
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