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フォーカス 3か月前

サムライを評価せず…。欧州日本人選手を干した歴代監督6人。指揮官と相性が悪かったのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

フィリップ・クレマン×南野拓実(モナコ)

モナコ監督フィリップ・クレマンと南野拓実
【写真:Getty Images】

リーグ戦成績:18試合1得点4アシスト



 昨シーズン南野拓実は完全復活を遂げた。リーグ・アンで9ゴールを決めており、6アシストという成績を残した。SNSでも「モナ王」と話題沸騰の日本代表MFは2月25日に行われたRCランス戦で試合終了間際に劇的な勝ち越しゴールを決めるなど、その異名に相応しい大暴れぶりを披露している。これだけの活躍ができるようになったのは、昨夏にフィリップ・クレマンからザルツブルク時代の恩師アドルフ・ヒュッターへと監督が変わった影響が大きい。

 なぜ南野はクレマンの下で活躍できなかったのか。一昨夏にリバプールから1500万ユーロ(約21億円)の移籍金でモナコへと加入した日本代表MFだったが、当時はかなり前線が飽和状態だった。主将のウィサム・ベン・イェデルを筆頭にブレール・エンボロ、マイロン・ボアドゥ、ケビン・フォラントと4人のストライカーに加えて、後半戦からは当時18歳の新星MFエリーゼ・ベン・セギルが積極的に最前線で起用されていた。

 クレマン監督は[4-4-2]を基本フォーメーションに戦っており、その中で南野は自らのポジションを見つけることができなかった。ツートップは先述したストライカーたちが優先的に起用され、両WGにはより個人での打開力のあるドリブラーが先発に名を連ねた。近い距離で味方選手との連係から持ち味を発揮する日本代表MFからすれば難しい環境であり、その結果リーグ戦では18試合1得点4アシストと寂しい成績に終わってしまった。

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