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Jリーグ 1か月前

「みんな大人しい」清武弘嗣の目にサガン鳥栖の現状はどう映るのか。J1残留への覚悟「それをやめたらチームが死ぬ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「それをやめたらチームは死んでしまうと思う」

「なかなか難しい試合だったと思いますし、自分がほしいところでもらえていない現状もあるんで、そこで要求していかないといけないし、まだまだコミュニケーション不足かなと思います」と清武は厳しい表情を浮かべる。


 セレッソでは6月12日の天皇杯2回戦・ジェイリース戦で先発出場しただけで、リーグ戦のスタメンは皆無だっただけに、コンディション的に万全と言えないところもあるのだろう。川井監督は「清武はよくやった」と前向きに評価していたが、彼はもっと多彩な仕事ができる選手。まずは自身の状態を引き上げていくことが肝心だろう。

 リーグ戦の残りは13試合。鳥栖としては、残留圏内に位置する17位・湘南ベルマーレとは3差で逆転残留の可能性はあるものの、自らポイントを積み重ねていかなければ生き残れない状況だ。

「こういう中でも試合は続くんで、下を向いていられない。メンタルをしっかりと切り替えてやらないといけないですね。監督も最近、よく言ってるんですけど、他の選手に伝えること、話すことで解決策は見出せますし、それをやめたらチームは死んでしまうと思う。とにかくみんなでゲームや現状について話すことが大事だと思います」と数多くの修羅場をくぐってきたベテランは語気を強める。

 清武が改めて発信や意思疎通の重要性を口にするのは、新天地・鳥栖に赴いた際、独特の雰囲気を感じたからという。

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