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明治安田J1リーグが7日に再開。サガン鳥栖は敵地で鹿島アントラーズと対戦し、0-3の完敗を喫するなど、J1残留へ向けて依然として厳しい状態にある。そんなチームを救うべく、今夏セレッソ大阪から加入した元日本代表MF清武弘嗣は、今のクラブをどう見ているのか。そして、移籍への覚悟とは。(取材・文:元川悦子)
著者プロフィール:元川悦子
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
清武弘嗣に託されたサガン鳥栖残留のミッション
【写真:Getty Images】
約2週間の中断を経て、8月7日に再開した明治安田J1リーグ。J2降格圏に沈むチームにとっては、ここからのラスト14試合がまさに正念場だ。
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その1つが、第24節時点で勝ち点23の19位と大苦戦を強いられているサガン鳥栖。2012年にJ1初昇格を果たしてから、まだ一度も降格を経験していないが、今季は序盤から下位低迷を余儀なくされている。
さらに懸念されているのは、7月以降に樺山諒乃介、河田篤秀(ともにザスパ群馬)、菊地泰智(名古屋グランパス)、手塚康平(柏レイソル)、長沼洋一(浦和レッズ)といった選手たちが次々と外へ出たこと。エース級の1人に成長した横山歩夢も近日中に海外移籍に踏み切ると見られ、戦力流出が深刻だと言われているのだ。
その穴を埋めようと、クラブ側は6月末にリトアニア人選手のヴィキンタス・スリヴカをまず補強。藤枝MYFCの西矢健人、FC東京のジャジャ・シルバの獲得にも踏み切った。
そんな彼らとともに加入し、「J1残留請負人」としての重責を託されているのが、元日本代表の34歳・清武弘嗣だ。ご存じの通り、2014年ブラジルワールドカップに参戦し、ドイツ・スペインで国際経験を積み重ねてきたMFは、2017年のセレッソ大阪復帰後はキャプテンとして長くチームをリードしていた。
ところが、今季はケガもあって出番が激減。悩み続けていたという。