フットボールチャンネル

「勝利は転機となる」アメリカに敗北したなでしこジャパン。現地はメダル獲得の「転機」になると勝利の重要性を強調【パリ五輪】

text by 編集部 photo by Getty Images

なでしこジャパン・WEリーグ 最新ニュース

なでしこジャパンの熊谷紗希
【写真:Getty Images】

なでしことの勝利はアメリカの転機に?

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間3日、パリ五輪(パリオリンピック)2024・女子サッカー競技準々決勝でアメリカ合衆国女子代表と対戦。試合は延長戦の末、なでしこジャパンが0-1で敗れた。アメリカメディア『ESPN』は現地時間4日に、アメリカとなでしこの一戦について報じている。



 なでしこジャパンは、全勝でグループを突破したアメリカ合衆国女子代表とのベスト4進出をかけた大一番に臨んだ。優勝候補相手にボールを握られる時間が長く続くも粘り強い戦いを見せ、試合は延長戦に。しかし、105+2分にトリニティ・ロッドマンにゴールを奪われてしまう。その後反撃に出るもあと一歩及ばず、0-1で無念の準々決勝敗退となった。

 『ESPN』は、「(なでしこジャパンとの)準々決勝の勝利はメダル獲得を目指すアメリカ女子代表の転機となる」と題して、「ロッドマンのゴールでアメリカは準決勝に進出し、来週のメダル争いに臨むこととなった。米国女子代表チームのエマ・ヘイズ監督の忍耐と確固たる意志に対する報酬でもある。このアプローチは、直接的なプレーとトランジションでの力強さで知られるチームにとって、これまでの記録にないパフォーマンスを生み出した」と伝えており、なでしことの1戦は次のような理由からアメリカの転換点となったと指摘している。

「女子代表チームはこの試合で1,026 回のパスを試みたが、これは過去3回のオリンピック、過去4回のW杯のいずれにおいても最多の記録である。これまでのアメリカ女子代表チームの1試合におけるパス回数の最高記録は、19年のW杯でタイに13-0で勝利した際の649回だった。この試合は、アメリカ代表のアイデンティティの転換点とみなすことができる」

 また、日本については、「コンパクトな5-4-1の守備ブロックを形成して、アメリカは突破口を見つけるために個々の才能と正確さを要求された」と前置きし、「日本はより才能があり、規律正しいチームだった。その結果、試合は苦戦を強いられることになっている」と、この試合におけるなでしこのパフォーマンスを賞賛していた。

【関連記事】
英国人が見たなでしこジャパン対アメリカ合衆国戦。「うそ!?」「ロッドマンのような…」「結局メダルを…」
なでしこジャパン、準々決勝敗退で評価は? 最後の最後に屈する【アメリカ合衆国戦どこよりも早い採点】
【決勝トーナメント表】パリ五輪 女子サッカー

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!