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海外サッカー 1か月前

三笘薫に得点量産の予感?ブライトンが新監督の元で目指すサッカーとは。「彼はドイツ人だからね」選手が語る共通点【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

三笘薫はどう変わるのか?

 原則としてビルドアップ時はサイドに張る役割になるため、三笘のボールタッチ数が増えるような戦術的構造ではないかもしれない。しかし、フィニッシュの場面に顔を出す回数は増えるはずだ。


 理由としては、今夏は右ウイングの補強をに行ったことがあげられる。

 特にニューカッスル・ユナイテッドFCから加入したヤンクバ・ミンテは、プレミアリーグでも屈指のドリブラーになり得る存在だろう。昨季は期限付き移籍先のフェイエノールトで10ゴール5アシストを記録しているチャンスメーカーでもあり、右サイドから相手を崩して、左サイドで仕留める機会は増えるのではないか。

 なお、一緒にプレーしやすい選手について尋ねられたこのガンビア代表FWは、真っ先に「(シモン・)アディングラ」と答えた後に、三笘の名前も挙げている。縦パスをフリックして味方との連係の起点になるなど、ドリブラーでありながらパスワークにも上手く絡めるタイプであることは非常に魅力的だ。

 また、昨季は怪我の影響で長期離脱を強いられたソロモン・マーチが戻ってくることも大きい。ミンテ、マーチの2人の右ウイングに加えて、両サイドを起用にこなすアディングラもいることでウイングの層が充実するため、三笘を上手く休ませることが出来る。無論、ポジション争いが激化することは間違いないのだが。

 昨季は疲労を抱えながらプレーしているような試合もあったが、今季は上手くローテーションができれば、シーズンを通して高いパフォーマンスを披露できるはずだ。

 今回の展望はシーズンが始まる前の仮説ではあるものの、ブライトンのジャパンツアー中に積極的に取材を行って見えてきたものである。仮説通りになる可能性は十分あると思っている。いずれにしても、今季のブライトンの躍動、そして三笘の活躍に期待したいところである。

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