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海外サッカー 1か月前

三笘薫に得点量産の予感?ブライトンが新監督の元で目指すサッカーとは。「彼はドイツ人だからね」選手が語る共通点【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

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 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのジャパンツアーが終了した。鹿島アントラーズ戦は5−1、東京ヴェルディ戦は4−2とそれぞれ快勝を収めた中で、今夏に新指揮官となったファビアン・ヒュルツェラーはチームに何をもたらしたのか。プレミアリーグ最年少監督の31歳ドイツ人のサッカー哲学に迫る。(取材・文・内藤秀明)

著者プロフィール:内藤秀明

1990年生まれ。プレミアリーグを中心にサッカーライターとして活動中。2023年には4試合解説者も務めた。またプレミアリーグのファンコミュニティ「プレミアパブ」の代表としてトークイベントやフットサルイベントなども主催している。趣味はお笑いライブを見に行くこと。

選手兼コーチとして指導者キャリアをスタート

ブライトン
【写真:Getty Images】

 ファビアン・ヒュルツラーは現在31歳のドイツ人で、今夏にブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCの監督に就任したことでプレミアリーグ最年少監督になった若き名将だ。生まれはアメリカ合衆国だが、アカデミーではドイツのバイエルン・ミュンヘンFCに所属しており、アンダー世代ではドイツ代表としてプレーした実績を持っている。


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 選手としては大成することはなかったが、23歳となった2016年には、ドイツ5部リーグのFCピピンスリートに選手兼コーチとして移籍をし、指導者としてのキャリアを開始した。

 そんなドイツ人指揮官に対して、記者会見で質問した時の筆者の第一印象は、「柔らかさと知的さ併せ持つ」といったところだろうか。プレミアリーグで監督を務めるような人間は、誰しもが色んな形の心理的バリアを作ることが多い。これは悪いことではなく、当然のことだ。ただヒュルツラーは、悩み事をつい相談したくなるような、そんな柔らかな印象があった。

 実際に、ヒュルツラーは会見で「私は権威主義ではありません。アイディアの力を信じている。そしてアイディアの力で選手を説得することを心がけています。(中略)もちろん決定権を持っているのは私ですが、上から目線にはならず、選手のアイディアを吸い上げながら生かしていって、チーム力を底上げしていけるように努力して行きます」と明かしている。

 ちなみにこの若きドイツ人監督は、アメリカ合衆国出身ではあるものの、英語はネイティブではないようだ。その場に居合わせたネイティブの関係者と雑談していたところ「受け答えの感じなど、難しい質問に英語で答えるのはやや大変そうだった」という。ただブライトンで過ごしていく中で、言語面もさらに上達していくはずだ。問題というほどではないだろう。

 さて、そんなヒュルツラーは監督としてはどのような人物なのだろうか。三笘薫は鹿島アントラーズ戦の前日会見で新指揮官の印象を次のように表現している。

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