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パリ五輪の“中心”になるはずが…。伸び悩んでしまった23歳以下の日本人選手6人。フランス行きを果たせなかった逸材たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:中野伸哉(なかの・しんや)

ガンバ大阪所属の中野伸哉
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年8月17日
所属クラブ:ガンバ大阪
2024リーグ戦成績:11試合0得点0アシスト



 かつては中野伸哉がパリオリンピックで左サイドバックのファーストチョイスになるだろうと考えられていた。しかし、早い段階でフランス行きが厳しいとの見方をされるようになった。

 サガン鳥栖の育成組織出身の中野は16歳でJリーグデビューを果たした。高校生ながら安定感抜群のプレーを見せ、その後はJ1史上最年少となる17歳6ヶ月10日で開幕スタメンを飾り、さらにJ1史上最年少での50試合出場も達成と、数々の記録を塗り替えた。左右両足で正確なパスを出し、センターバックもそつなくこなす器用さも持った中野は、2021年3月には東京オリンピックを目指すU-24日本代表に飛び級で招集されている。

 しかし鳥栖の主力選手となっていた中野だったが、2022シーズンに川井健太監督が就任すると徐々に序列を低下させていく。2023年に入るとほぼ試合に絡めなくなり、出場機会を求めて同年8月からガンバ大阪でプレーすることとなったが、ここでも定位置を確保しているとは言い難い。2023シーズンは鳥栖とガンバの両チーム合わせてリーグ戦スタメン出場が4試合にとどまっており、ガンバに完全移籍した今季もここまで同2試合の先発となっている。

 こういった現状もあってか、中野は2023年9月を最後に世代別日本代表に招集されていない。近年は育成でも注目されるようになったサガン鳥栖において“至宝”と評価されていた選手であっただけに、伸び悩んでしまった印象を抱いてしまう。しかし、中野はパリ五輪世代の中でも若い2003年生まれの選手だ。そのポテンシャルも確かなだけに、これからのキャリアで挽回したいところだ。

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