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パリ五輪の“中心”になるはずが…。伸び悩んでしまった23歳以下の日本人選手6人。フランス行きを果たせなかった逸材たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:中島大嘉(なかしま・たいか)

藤枝MYFC所属の中島大嘉
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年6月8日
所属クラブ:水戸ホーリーホック
2024リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト(藤枝MYFC)



 かつて「和製ハーランド」と呼ばれたパリ五輪世代のFW中島大嘉も、東京オリンピック後に注目されながら現在は思うような結果を残すことができていない選手の1人と言えるだろう。

 身長188cmの強靭なフィジカルとスピードを持ち味にしている中島は2021年に北海道コンサドーレ札幌でプロキャリアをスタートさせた。デビュー戦でプロ初ゴールをマークするなど初年度から存在感を示し、2022シーズンはYBCルヴァンカップで4得点をあげるなど、ゆくゆくコンサドーレのエースとなることが期待されていた。

 AFC U-23アジアカップ2022にも出場した中島はパリ五輪世代のエースストライカー候補であったが、飛躍が期待された2023シーズンにまとまったプレー時間を確保できなかったこともあり、J1で無得点に終わってしまう。当時のコンサドーレは小柏剛がトップに定着していた。環境を変えるために6月に期限付き移籍した名古屋グランパスでも、好調のキャスパー・ユンカーがセンターフォワードのファーストチョイスだった。

 今季はJ2の藤枝MYFCに期限付き移籍してプレーするも、リーグ戦での先発出場は無く、ゴールも奪えず。なお、中島が前回Jリーグで得点をあげたのは2022年4月のことだ。前述のU-23アジアカップ2022では途中出場が主ながら全試合に出場し、細谷真大とエースの座を争ってもいただけに、この2年間は伸び悩んでしまった印象を抱かざるをえない。今夏にはレンタル先を水戸ホーリーホックに変えたが、これが吉と出るだろうか。

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