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「カウンターだけでは…」佐々木則夫女子委員長がなでしこジャパンの戦いを振り返る。「ポゼッションを含めて…」【パリ五輪】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

佐々木則夫女子委員長がなでしこジャパンの目指す方向性を改めて強調

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は現地時間3日、パリ五輪(パリオリンピック)準々決勝でアメリカ合衆国女子代表と対戦した。試合は延長の末、0-1でなでしこジャパンが敗れ、ベスト8での敗退となった。試合後、佐々木則夫女子委員長がなでしこジャパンの戦いぶりに言及した。



 なでしこジャパンは、強豪のアメリカに対して粘り強い守備を見せ、延長戦に突入する好ゲームを演じたが、圧倒的にボールを握られ、ほとんどの時間で試合を支配された。

 佐々木委員長は、「ポゼッションを含めて、もっと試合の中で支配するというところの中では、もちろん現場の今の選手の状況からも踏まえた中で、最善の選択の部分ではあったのかもしれませんけれども、やはりもう少し、やはり日本のなでしこジャパンらしい部分をもっと上げていかないといけないなというところも、凄く反省の部分もあります」と今回の戦い方に理解を示しつつも、なでしこジャパンの課題について言及した。

 さらに「やはり選手たちも、あれだけイニシアティブを取られながら、サッカーはやりたくないと思うんですよね」とも語ったうえで、「カウンターだけではやはり、あのなでしこの将来もやっぱり成長できないので、その辺をやはりしっかりと検証しながら、もう絶対そういうことのないような状況を、やっぱりベースとして作らなきゃいけないなとは、反省している部分もあります」とカウンター思考のサッカーよりも、主導権を常に握るような強国のサッカーを目指すことを改めて強調している。早くも池田太監督の去就も注目されているが、今後取り組むべき課題について、佐々木委員長の考えは明確になっているようだ。

(取材:加藤健一【フランス】、構成:編集部)

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【了】

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