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デニス・ロドマンの娘トリニティ・ロドマンに決められる
【日本 0-1 アメリカ合衆国 パリ五輪準々決勝】
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間3日、パリ五輪(パリオリンピック)2024・女子サッカー競技準々決勝でアメリカ合衆国女子代表と対戦した。試合は延長戦の末、なでしこジャパンが0−1で敗れた。
なでしこジャパンは藤野あおばが先発復帰したほか、グループリーグ第3節で見事なFKを決めた北川ひかるなどが先発。3−4−2−1のシステムでスタートする。第2節で活躍した谷川萌々子はメンバー外となった。
試合は立ち上がりからアメリカ合衆国がボールを支配するが、なでしこジャパンとしても予想通りの展開だった。しっかりと守備を固めてショートカウンターを狙う意識を共有し、相手の攻撃をはね返し続けた。30分過ぎには惜しいチャンスを2つつくり、得点の予感もあった。前半終了時のデータでは、アメリカ合衆国のボール保持率が78%で、なでしこジャパンは22%だったが、内容的にはそこまでの差を感じない前半だった。
後半の序盤は、なでしこジャパンが良いスタートを切った。51分には、後半から出場した浜野まいかのパスを受けた守屋都弥が完全に右サイドを抜け出してクロスを上げる好機をつくったが、わずかに味方に合わなかった。
良い時間帯に得点できなかったなでしこジャパンは、再びアメリカ合衆国に押し込まれる時間が長くなる。後半アディショナルタイムにはアメリカ合衆国に猛攻を浴びたがそれでも耐え抜き、試合は延長戦に突入した。
延長戦ではどちらにもチャンスがあった。96分には、高い位置でボールを奪った宮澤ひなたがペナルティーエリア右からシュートを放つが、枠を捉えられなかった。対するアメリカ合衆国はその直後、なでしこジャパンの最終ラインでボールを奪ったところからソフィア・スミスが決定機を迎えるも、GK山下杏也加がコースを消してセーブした。
しかし、延長前半のアディショナルタイムに均衡が破れる。アメリカ合衆国は、右サイドのタッチライン際から飛び出したトリニティ・ロドマンが抜け出して深い位置で切り返して左足でシュートを放つと、これがゴール左上に突き刺さり、アメリカ合衆国が先制した。
延長後半はもちろんなでしこジャパンが前に出たが、守備に比重を置いたアメリカ合衆国の壁は分厚く、こじ開けることができない。試合は0−1で終了し、なでしこジャパンの敗退が決まった。
【得点者】
105+2分 0-1 トリニティ・ロドマン(アメリカ合衆国)
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