FW:伊東純也(いとう・じゅんや)
生年月日:1993年3月9日
逃した五輪:リオ五輪(2016年)
A代表通算成績:54試合13得点17アシスト
ロンドン五輪落選組と同様に、リオデジャネイロ五輪落選組の中にも後のA代表で主力となった選手は数多く存在する。伊東純也はその筆頭格と言えるだろう。
そもそも、伊東のキャリアはよく“遅咲き”という枕詞で形容されることが多い。世代別代表に選ばれ続けてきたわけではなく、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表候補合宿に初招集されたのも開幕からおよそ9か月前の2015年11月だった。五輪イヤーの2016年に入ると、6月のキリンチャレンジカップ・U-23南アフリカ代表戦で代表初出場を果たしたものの、リオデジャネイロ五輪メンバーに入ることはできなかった。
当時から今と変わらぬ爆発的なスピードに注目が集まっていた伊東。決して上手さがあったわけではないが、誰にも負けない“一芸”をひたすらに磨き続けていった。2018年9月のキリンチャレンジカップ・コスタリカ代表戦でA代表初ゴールを挙げると、2022 FIFAワールドカップ ロシアのアジア最終予選では4試合連続でゴールを記録するなど森保ジャパンの要となり、日本代表のワールドカップ出場に大きく貢献した。
自身の長所を世界レベルにまで昇華させたことで、伊東は五輪落選をただの過去のエピソードに変えた。