DF:高井幸大
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年9月4日(19歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ
2024リーグ戦成績:14試合1得点
U-23日本代表のこれまでの戦いにおいて、チームを率いる大岩剛監督が最も称えられるべきことのひとつは、ディフェンスラインを入れ替えながら勝利している点だろう。全3試合で1試合も休みがなかったバックラインの選手がひとりもいない。
チーム最年少のCB高井幸大も、7月30日のU-23イスラエル代表戦をフルで休めた。高井はここまで、守備範囲の広さと読みの鋭さでチームに貢献している。データサイト『FotMob』によると、同選手の「90分あたりのインターセプト数」はチーム内トップの値を誇る。
U-23スペイン代表は、ここまでの3試合すべてでボールポゼッション率において相手を上回っている。UEFAユーロ2024(EURO2024)のフル代表ほど両ウイングに破壊力はないが、その分中盤のパス回しに厚みがある。高井の読みは、そういった相手の特徴を防ぐという意味で、大いにチームを助けるだろう。
DF:木村誠二
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年8月24日(22歳)
所属クラブ:サガン鳥栖
2024リーグ戦成績:13試合0得点
7月30日のU-23イスラエル代表戦はCBとしてフル出場を果たしたが、27日のU-23マリ代表戦ではベンチで勝敗の行方を見守った。空中戦とパスの配球に強みを見せる日本のCBは、今回の大一番でスタメンとして起用されるだろう。
U-23スペイン代表のCFには、オーバーエイジとして招集されたアベル・ルイスが入ると見られる。180cmとCFとしては特別サイズがある方ではないが、ボックスの外でも仕事ができる器用さを備えた選手だ。木村と高井は役割分担や意思疎通にも進歩が見られ、AFC U-23アジアカップカタール2024を経て、名コンビになりつつある。流動的なスペインの攻撃にも対処できるはずだ。
大幅なターンオーバーを行ったとはいえ、スペインは30日のU-23エジプト代表戦でカウンターから何度もチャンスを作られていた。そういったシーンは以前の2試合でも散見されており、木村のパスや空中戦の強さが日本の攻撃の起点になることも十分にあり得るだろう。