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どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮。往々にしてある。今回は前半戦が終了したJ1リーグで、ここまで見事な働きをしている選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは6月30日時点の『transfermarkt』を、データは『Jleague.co』を参照)
1位:ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月24日(27歳)
前所属クラブ:ファティ・カラギュムリュク(トルコ)
今季リーグ戦成績:17試合2得点0アシスト
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J2からの昇格組であるFC町田ゼルビアがJ1で首位を走っている要因の1つは、ドレシェヴィッチを獲得したことだろう。Jリーグ初挑戦のコソボ代表DFは、ここまでJ1で17試合に出場している。
分厚い守備から速攻につなげる形を得意とする町田でセンターバックを務めるドレシェヴィッチは、もちろん対人守備の能力に不足はなく、特に空中戦の強さが周囲に安心感を与えている。
ただ、それ以上にインパクトが大きいのは、攻撃面の貢献だ。視野が広く、正確な右足のキックがあるため、攻撃の起点としての存在感が大きい。相手のプレスがきても冷静にかわす高いスキルがあり、対戦相手もうかつに飛び込むことができない。
第8節のヴィッセル神戸戦では、ドレシェヴィッチのスキルが詰まった見事なゴールが生まれた。町田が左サイドでボールを持っていると、ペナルティーエリア内の空いたスペースにドレシェヴィッチがスルスルと走り込んでクロスを受けた。ボールが吸い付くような華麗なトラップから、飛び込んできた相手をキックフェイントでかわして、右足でゴールを決めている。状況判断の良さ、スキルの高さ、ゴール前の冷静さと、どれをとってもセンターバックとは思えないレベルのものだった。
1列前でも十分にこなせるだけの能力を持った選手がセンターバックにいることで、町田は低い位置からでも攻撃を組み立てることができる。ドレシェヴィッチの活躍が、町田躍進の一因になっていることは間違いない。
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