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海外サッカー 4か月前

「結局、純也くんが…」スタッド・ランス、中村敬斗が吐露した本音。先輩よりも存在感を放つために「自分はもう…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「サイドハーフとしてやりやすかった」その理由とは…


 右の伊東が持ち前のスピードと推進力で引っ張る中、中村も前回よりは外に張ってボールを受け、思い切った仕掛けを見せる意識を鮮明にしていた。

「中に入ってボールを受けて、逆サイドに展開してクロスに入っていく形をチームとしてやろうとしているんですけど、自分が中で持っても詰まっちゃうことが多くて、ビルドアップでうまく形を作れていない」と清水戦後の中村は苦渋の表情を浮かべていた。

 しかし今回は「もうちょっと外に張っていいという感じになったんで、自分もサイドハーフとしてやりやすかった。うまく10番のテディと左サイドバック(SB)の18番(セルヒオ・アキエメ)と絡めた」と前向きに発言。

 伊東から大きなサイドチェンジを受けて、三菱養和SCユース時代の1つ後輩に当たる望月ヘンリー海輝に対してドリブルで仕掛けた18分のシーンのように、何度か見せ場も作ることもできていた。

 チームもコンディション・戦術理解の両面で改善が見られ、29分には伊東が凄まじいスピードでDF杉岡大暉の裏を取り、ディアキテの先制点をお膳立て。早い時間帯に1点をリードすることに成功する。

 後半も彼ら主力組はプレーを続行。テウマが左サイドの攻めを増やそうと仕向けたこともあり、中村がボールを持つ回数が増え、より得点の匂いも感じられた。だが、54分の中央からのFKをフカしてしまうなど、背番号17はネットを揺らせないまま、69分にベンチに退くことになった。

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