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「世界は敵対するが…」勝ち点6剥奪でも準々決勝進出!カナダ女子代表に賛辞も「大きなハードルを乗り越えた」【パリ五輪】

text by 編集部 photo by Getty Images

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準々決勝進出のカナダ女子代表
【写真:Getty Images】



カナダ女子代表、マイナスからのスタートでグループリーグ突破

 カナダ女子代表は現地時間7月31日、パリ五輪(パリオリンピック)2024・女子サッカー競技グループリーグA組第3節でコロンビア女子代表と対戦し、1-0の勝利をおさめた。勝ち点6剥奪されたものの、3連勝で準々決勝進出を果たしている。カナダの公共放送局『CBC』が、賛辞を送った。


 カナダ女子代表のチーム関係者が、初戦で対戦するニュージーランド女子代表の練習場をドローン偵察したことで、勝ち点6剥奪と多額の罰金、さらにヘッドコーチのベブ・プリーストマンを含む3人のコーチが1年間の資格停止処分を受けることになった。衝撃的なスキャンダルがあったが、カナダ女子代表は初戦で2-1の勝利をおさめ、第2戦のフランス戦も2-1で勝ち、2連勝で勝ち点をマイナスからゼロへ戻した。処分は得点数の取り消しまで行われなかったため、最終節のコロンビア戦に勝てば自力で決勝トーナメント進出が決まる状況だった。そして、ヴァネッサ・ジルの決勝点により、カナダ女子代表が1-0の勝利をおさめ、全勝で準々決勝へ進んでいる。

 試合後、決勝ゴールのジルは「私たちはカナダ人であり、常に応援を感じていた。私たちを信じ、応援してくれるカナダ人からこれほど多くのメッセージを受け取ったことはなかった。金メダルを獲得した時よりも、今回のグループステージで受け取ったメッセージの方が多かった。世界は私たちに敵対するかもしれないが、カナダの人々は私たちを応援してくれている。私たちは最後まで勝ち進んでいく」と語った。同メディアは「カナダは今大会3試合すべてに勝利したが、FIFAによるカナダサッカー制裁の一環として6ポイント減点を受けたため、獲得したポイントはわずか3ポイントにとどまった。カナダチームの役員らはスポーツ仲裁裁判所にこの決定を控訴したが、却下された。先週ニュージーランドとフランスを2対1で破った前回優勝チームにとって、このフィールドでの勝利は大きなハードルを乗り越えたことになる」と報じている。

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【了】

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