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日本代表 2か月前

今のサッカーU-23日本代表ならスペインとも戦える。イスラエル戦で示した真の力、アジア杯から続く体質【パリ五輪】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

SNSでも話題。今大会絶好調の頼れる存在


 後半から、3連戦の山本に代えて植中朝日を投入。荒木がトップ下からボランチに1つポジションを下げた。前半途中からの攻勢をみて決めたのか、あるいは予定していた交代かはわからないが、荒木のボランチは守備面ではリスクがあった。79分には川崎の負傷もあって藤田が登場すると、ボランチは藤田と植田が組んでいる。

 荒木、植田はアタッカーなのでボランチは本来のポジションではないが、どちらもそつなくこなしてはいた。これまでは藤田と山本のコンビが鉄板、川崎のバックアップで回していて、荒木と植中のボランチ起用はおそらく今回かぎりだろう。藤田、山本を休ませる必要があった。荒木と植中のボランチは直接今後にはつながらないものの、意味のある起用だったといえる。

 後半は再びイスラエル代表がボールを支配して攻めるが、日本代表も押されっぱなしにはならず五分五分の展開。80分にはヘディングのクリアを拾われて際どいシュートを打たれるが、またも小久保が防ぐ。1分後にもミスを拾われてシュートされたがこれも小久保。SNSで「国防」と呼ばれるようになった小久保はまさに守護神だった。

 藤尾翔太と、交代出場の細谷による2トップとなり、右に佐藤、左に交代出場の三戸舜介。ボランチの1人は植田というアタッカー5人の編成となった日本代表も反撃する。藤田は攻守に格の違いを見せつけ、三戸のドリブルもファウルしないと止まらない。

 アディショナルタイム1分、立て続けに2本のシュートを放っていた細谷が決勝点をゲットする。

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