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サッカーU-23日本代表、U-23イスラエル代表戦全選手パフォーマンス査定。劇的勝利の立役者は?【パリ五輪】

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


山本理仁(背番号7)
U-23イスラエル代表戦:45分OUT
評価:A

 今大会ここまでの全3試合に先発出場中。ボール保持時は創造性あふれるパスで攻撃の起点となり、非保持時は素早いボール奪取とカバーリングで存在感を放った。特筆すべきはデュエルで7回中6回に勝利していること。準々決勝進出が決まっているこの一戦でも山本を先発出場させたのは、その献身性と創造性がチームに欠かせないが故にかもしれない。ただ、連戦による疲労を考慮してか、この試合では前半のみでお役御免となった。

川﨑颯太(背番号6)
U-23イスラエル代表戦:79分OUT
評価:B

 今大会初めて先発に名を連ね、2ボランチの一角としてプレー。緊張していたのか試合序盤はミスが散見され、危ないシーンも存在したが、徐々に落ち着きを取り戻し本来の力を発揮するようになった。球際の強度は高く、積極的な攻撃参加も素晴らしかったが、残念ながら79分に負傷交代。怪我の状況は、日本代表が決勝トーナメントに臨むうえで大きな懸念材料の1つだ。

荒木遼太郎(背番号13)
U-23イスラエル代表戦:79分OUT
評価:B

 2試合連続でのスタメン出場となった。前半はトップ下の位置からサイドにパスを散らしたり、左サイドに流れてボックス内にクロスを供給したりと、攻撃のスイッチを入れる役割を果たした。一方、後半から不慣れなボランチとしてプレーすることになると、持ち味を発揮できなかった。位置を下げたことで守備に追われる時間が長くなったことも原因だろう。

植中朝日(背番号19)
U-23イスラエル代表戦: 46分IN
評価:B

 山本理仁に代わって後半開始から投入され、今大会初出場を果たした。当初はやや高い位置を取って[4-4-2]の2トップを構成していたが、試合終盤はポジションを下げてボランチとしてプレー。そのユーティリティー性は今後の戦いでもチームの力になっていくはずだ。相手陣内ではインターセプトなど献身的な守備を見せた一方、相手に押し込まれる時間帯では自身の攻撃能力を発揮できず。総じて個人としては少々物足りない結果となってしまった。

藤田譲瑠チマ (背番号8)
U-23イスラエル代表戦:79分IN
評価:A

 短い出場時間でクオリティの違いを見せつけた。決勝弾の場面では、左サイドに展開すると見せかけて右サイドを駆け上がっていた佐藤恵允にパス。相手の意表を突く選択で細谷真大のゴールを間接的に生み出した。フィジカルの強さはこの試合でも発揮されており、激しい展開が予想される決勝トーナメントで彼の存在は不可欠である。

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