「彼がいなくなると別のチームに…」
――後半アディショナルタイム、右サイドからの崩しで細谷が決めました!
「冷静なフィニッシュですね」
――大会初ゴールですね。素晴らしい崩しでした。
「『シュート』より『パス』のようなゴール。細谷はボールが来る前に、何をするか完全にわかっていたね」
――パスの時点で、ゴールが決まっていましたね。
「シンプルで鋭い攻撃でした」
――大岩剛監督は素晴らしい采配を見せていますね。ここまでの采配はいかがですか?
「試合内容はそれほど素晴らしくないですが、日本は2試合で、80分以降に得点しています。大岩監督の采配は素晴らしいですね」
――交代策が非常に上手くいっていますね。チームも非常によくまとまっている印象です。
「そうですね。その面でも、U-23アジアカップと同じメンバーで戦ってるので、大岩監督は各選手の特徴もよく理解していると思います」
――試合が終わりました。3戦全勝で1位突破です。
「非常にいいことですが、次はスペインとの対戦です…」
――この試合を振り返ってみて、どうでしょうか?
「やるべきことをやれましたね」
――最も印象に残った選手は誰ですか?
「小久保は相変わらず良かったですね。藤田も、短い時間でしたが、彼がいなくなると別のチームになってしまいます」
――グループリーグ3試合を振り返ってみて、良かった点と悪かった点はなんでしょうか?
「良かった点は粘り強さと守備の安定感ですね。課題は決定機の回数」
――スペイン戦に向けて、日本は勝つためにどのように戦うべきでしょうか?
「グループリーグとは、全く違う難しさがあると思います。スペインは、支配率が高いと思いますが、日本もできるだけ積極的にプレーしないといけません」
――グループリーグ3試合で無失点は、本当に守備が安定していますね。
「守備は良いベースになりますね」
――キーを握る選手は誰になるでしょうか?
「藤田はもちろん鍵となるでしょうし、サイドの攻撃陣もやってくれると思います。斉藤や三戸は、チャンスメイクのところで期待したいです」
――藤田がスペインを相手にどれだけやれるのか楽しみですね!
「本当にそうですね! 本人は緊張するより楽しんでプレーできると思うので、期待できると思います!」
――今日もありがとうございました!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
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【了】