フットボールチャンネル

Jリーグ 2か月前

「期待を裏切ることもあった。でも…」小野裕二の言葉はアルビレックス新潟を「勝利に飢えたチームに」する【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Getty Images

「彼なりのキャラクター」小野裕二がチームに与える影響


 松橋力蔵監督は横浜F・マリノスのアカデミー時代から知る小野について、「非常に真っ直ぐな人間で、曲がったことが好きじゃない。昔から、なあなあにするのが好きじゃないところがあって、違うと思うことがあれば、監督であろうと意見してきます。すべてを言うことが良いわけではないと思いますが、彼なりのキャラクターで引っ張ってくれていると思います」と、チームに与える影響を語った。

 実は点を決める何分か前。1−0で迎えたハーフタイムの円陣で、小野はチームメイトにこんな声をかけていた。「まだまだやれるっしょ。全然きつくないっしょ。走れるっしょ。1点だけじゃない。もっともっと、2点、3点。次は(ゴールが)サポーターの前だから、みんなで喜ぼうぜ!」。そう言ってピッチに入ると、自らプレスに走り、点を取り、それを表現し切ったのだ。

 昨季は鳥栖で28試合に出場し、キャリアハイの9得点を挙げた。その得点力を評価され、新潟に迎えられた今季はケガでたびたび離脱したこともあり、J1第24節を終えた時点で11試合出場1得点。チームは15位に停滞している。小野は自分らしさ全開で存在感を示したC大阪戦を振り返り、「あれくらいのプレーが最低限。もっともっと求めてやっていきたい」と自身に目を向け、さらなる活躍を誓う。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!