3位:ロンドン五輪(2012年)
成績:4位
監督:関塚隆
主将:吉田麻也
オーバーエイジ:吉田麻也、徳永悠平
ロンドン五輪(ロンドンオリンピック)の日本代表は、44年ぶりのメダル獲得まであと一歩に迫る快進撃を見せたが、前評判は高くなかったチームだった。
2008年の北京五輪に出場した本田圭佑や香川真司、長友佑都らがA代表に定着して活躍する一方、ロンドン世代への期待はそれほど高くなかった。さらに、初戦の相手は2010年のFIFAワールドカップの優勝国であるスペインのU-23代表で、悲観的な予想が多かった。
しかし、この初戦で日本代表は大きな波乱を起こした。34分にCKから大津祐樹が先制点を決めると、前半終了間際に永井謙佑のドリブル突破がイニゴ・マルティネスの退場を誘い、1−0で勝利を収めた。この一戦は“グラスゴーの衝撃”と呼ばれ、いまも語り継がれるゲームとなっている。
最高のスタートを切った日本代表は、オーバーエイジ枠で招集された吉田麻也と徳永悠平が後方に安定感をもたらした。前線は永井がスピードでかき回すスタイルで、第2戦でU-23モロッコ代表に勝って2連勝を飾ると、準々決勝ではU-23エジプト代表に3−0で快勝した。
準決勝のU-23メキシコ代表戦では大津のゴールで先制したものの、その後の3失点で1−3と敗れた。メキシコ代表はロンドン五輪の金メダル獲得チームで、この試合は相手が一枚上手だった。3位決定戦はU-23韓国代表との日韓戦だったが、パク・チュヨンとク・ジャチョルにゴールを奪われて0−2で敗れ、銅メダルにあと一歩届かなかった。