4位:シドニー五輪(2000年)
成績:ベスト8
監督:フィリップ・トルシエ
主将:宮本恒靖
オーバーエイジ:三浦淳宏、森岡隆三、楢崎正剛
2000年のシドニー五輪(シドニーオリンピック)は、U-23日本代表に大きな期待が集まった。1999年のFIFAワールドユース選手権で準優勝を成し遂げたメンバーは、「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、そのメンバーを中心に構成されたチームにオーバーエイジ枠で三浦淳宏、森岡隆三、楢崎正剛が加わった。
初戦の南アフリカ代表戦では先制を許したが、中村俊輔のCKから高原直泰のヘディング弾で同点に追いつくと、後半には中田英寿の見事なスルーパスから再び高原が決めて、逆転勝利を収めた。第2戦はU-23スロバキア代表と対戦し、中田英寿と稲本潤一のゴールで2−1と勝利して2連勝を飾ると、第3戦はU-23ブラジル代表に0−1で敗れたが、グループ2位で準決勝に進んでいる。
準々決勝では、U-23アメリカ合衆国代表と対戦した。日本代表は柳沢敦と高原の得点で2−1として1点リードで終盤を迎えたが、終了間際にPKで同点に追いつかれ、試合は延長戦にもつれ込んだ。PK戦では4人目のキッカーを務めた中田英寿のシュートがポストに嫌われ、5人全員が成功したアメリカ合衆国代表に屈した。
ワールドユースで準優勝したことにより期待が高まっていたことから考えると、ベスト8は物足りない結果かもしれないが、日本代表が五輪でグループリーグを突破したのは、銅メダルを獲得した1968年メキシコ五輪以来32年ぶりのことだった。海外組はローマに在籍していた中田英寿しかいなかった時代でもあった。