年代別サッカー日本代表 最新ニュース
フランスでパリ五輪(オリンピック)が開催されている。男子サッカー競技では、56年ぶりのメダル獲得を目指してサッカーU-23日本代表が好スタートを切った。過去の五輪で日本代表はどんなチームだったのだろうか。今回は、オーバーエイジ規定が追加された1996年大会以降の五輪日本代表を独断でランキング付けして紹介する。
8位:北京五輪(2008年)
成績:グループリーグ敗退(3敗)
監督:反町康治
主将:水本裕貴
オーバーエイジ:なし
2008年の北京五輪(北京オリンピック)は、本田圭佑、長友佑都、香川真司、吉田麻也、内田篤人、岡崎慎司といった、のちにA代表の主力となった有力選手がいたが、U-23日本代表が出場した五輪では史上唯一、グループステージ3戦全敗という屈辱を味わった大会だ。なお、この大会ではオーバーエイジ枠は使っていない。
大事なU-23アメリカ合衆国代表との初戦を0−1で落としてしまったU-23日本代表は、第2戦ではU-23ナイジェリア代表と対戦。アフリカ特有のスピードに翻弄されて後半に2点を奪われ厳しい展開となると、豊田陽平のゴールで1点を返すにとどまり、1−2で敗れて2連敗となった。U-23オランダ代表と対戦した第3戦は、相手が第2戦を終えて2引き分けという状況で勝ち点3を求めていたこともあり、手を抜かれるようなことはなく、ヘラルト・シボンのPK弾で0−1で敗れた。
全て1点差の敗戦であり、3戦全敗とはいっても何もかもがうまくいかなかったわけではない。特に第2戦で対戦したナイジェリア代表は、北京五輪の銀メダル獲得チームだった。ナイジェリア代表が決勝で敗れたU-23アルゼンチン代表は、リオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリアらを擁したスター軍団だったことも考えると、日本代表はあと少しの違いで躍進できたかもしれない。
しかし、その少しの違いが勝敗を分けることを痛感した大会とも言える。その差を埋めるために、やはりオーバーエイジの経験が必要だったのではないかという議論も生まれた。