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移籍失敗…? Jリーグで苦戦する欧州出戻り選手(3)恩師の元に帰るも不遇…。年代別代表の常連だった男

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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近年、多くの選手が海外へと活躍の場を移している。その一方で、海外から日本に戻ってくる選手も多い。今夏にも本間至恩や林大地といった選手がJリーグに戻ってきた。しかし、海外でプレーしていたからといって、全員が再びJリーグで輝けるとは当然ながら限らない。今回はJリーグで苦戦する欧州出戻り選手を紹介する。(成績は「transfermarkt」参照)


MF:鈴木冬一(すずき・といち)

京都の鈴木冬一
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年5月30日
前所属クラブ:ローザンヌ(スイス)
現所属クラブ:京都サンガF.C.
今季リーグ戦成績:12試合0ゴール0アシスト

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 鈴木冬一はセレッソ大阪の下部組織在籍時から、各世代別代表に招集されるほどの逸材だった。高校2年次にはセレッソのトップチームに2種登録され、U-23チームの一員としてJリーグ初出場を果たしている。

 2019年に加入した湘南ベルマーレでは、左WBを主戦場に初年度からリーグ戦22試合に出場。利き足ではない右足も器用に使い、右WBでも多くの試合に出場した。

 その両足の精度を活かした攻撃参加や、様々なポジションをこなせる高い戦術理解度が高く評価されてか、2021年冬に、20歳の若さでスイスのローザンヌへと移籍することとなった。加入後はWBに加え守備的MF、攻撃的MFとしてもプレー。22/23シーズンにはリーグ戦30試合4ゴール3アシストの成績をマークし、欧州の地でも自身の持ち味を存分に披露していた。

 そんな中、今年の冬に鈴木はJリーグへと帰ってきた。選んだのは湘南時代の恩師である曺貴裁が監督を務める京都サンガF.C.。しかし、さっそく欧州で培った実力を発揮したかった同選手だったが、ここまでリーグ戦わずか12試合のみの出場に留まっている。これまで主に3バックの布陣で起用されてきた中で、4バックを敷く京都のシステムが合っていないことが要因に考えられる。実際、出場した12試合のうちスタメン出場はわずか3試合と、鈴木は実力をほとんど見せられていない。今季絶不調に陥っている京都でも出番がない現状に、鈴木本人も思うところはあるだろう。

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【了】

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