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「ボールを持っていない時の…」 なでしこジャパンを救った19歳の谷川萌々子、スウェーデンでの経験が逆転弾を生んだ?【パリ五輪】

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なでしこジャパン谷川萌々子
【写真:Getty Images】


谷川萌々子が語ったスウェーデンでの学びとは?

なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は現地時間28日、パリ五輪(パリオリンピック)グループリーグ第2節でブラジル女子代表と対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。この試合後、劇的な逆転勝利の立役者となった谷川萌々子がスウェーデンでの経験を振り返りながら、インタビューに応じた。

 19歳の谷川は、80分に最後の交代枠として、守屋都弥に代わってピッチに立った。4歳でサッカーをはじめたころから、「将来の夢は五輪、W杯でメダルをとる」という夢の舞台で、谷川はいきなり結果を残した。後半アディショナルタイムに、ペナルティーエリア内で、深い切り返しから相手のハンドを誘い、同点弾につながるPKを奪取。これだけでは終わらず、GKの頭上を越えるロングシュートを蹴り込み、チームに勝ち点3をもたらした。

 試合後、谷川は「ローゼンゴードでプレーして、たくさんの『学び』だったり、実際にゴールを決めることができたことで、自分自身に大きな自信がついたと思いますし、本当にローゼンゴードの方たちにも、感謝しかないです」と語った。

 谷川は、2024年1月にバイエルン・ミュンヘンに移籍するのと同時に、スウェーデンのローゼンゴードにローンで加入している。高卒ルーキーでありながら10番を背負い、公式戦14試合で13ゴールと驚異的な数字を残した。

 以前に、谷川はスウェーデンでのプレーを振り返り、「球際のところでガツガツくるので、フィジカルの向上だったり、ボールを持っていない時の準備の質の高さは、自分で求めてやっていたので、そこは海外でも向上できている」と語っている。

 これらのレベルアップが、今回の谷川が語った『学び』のひとつだろう。また、ローゼンゴードでは、本職のボランチだけでなく、ひとつ前のトップ下やシャドーの位置でも起用された経験も大きかったと考えられる。ローゼンゴードでの約半年の経験が、今回の圧巻のパフォーマンスにつながったようだ。

(取材:加藤健一【フランス】、構成:編集部)

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【了】

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