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「1番このシーンにふさわしい」なでしこジャパン指揮官、主将熊谷紗希にPKを託した理由を語る「決めてくれる…」【パリ五輪】

text by 編集部 photo by Getty Images

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なでしこジャパンを率いる池田太監督
【写真:Getty Images】

指揮官が主将にPKキッカーを託した理由

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は現地時間28日、パリ五輪(パリオリンピック)2024・女子サッカー競技のグループリーグ第2節でブラジル女子代表と対戦し、2-1で勝利し、グループリーグ突破へ王手をかけた。この試合後、なでしこを率いる池田太監督がインタビューに応じている。

 初戦のスペイン代表との試合に敗北したなでしこジャパンは、グループリーグ突破に向けてなんとしても勝ち点3を奪わなければいけなかった。しかし、前半にPK失敗があるなど、チャンスを仕留めきれずスコアレスのまま後半へ。すると56分、カウンターからジェニファーにゴールネットを揺らされ、嫌な時間にリードを奪われてしまった。

 しかし、後半アディショナルタイム、途中からピッチに入った谷川萌々子の仕掛けからPKを奪うことに成功する。チームを率いる指揮官は、前半にPKを蹴った田中美南からキャプテンの熊谷紗希にキッカーを変更することを決断した。この決定の意図について、池田監督は次のように明かしている。

「意図というか思いというか。やはりフランスの地で熊谷はプレーをしたことがありますし(13-21年までオリンピック・リヨンに在籍)、最後の重要な所で持ってるのも含めて彼女は1番このシーンにふさわしい、決めてくれると思っていた」

 清水梨紗が負傷離脱、さらには藤野あおばがベンチ外になるなど、チームにアクシデントが重なった中で掴んだ勝利だった。藤野の状態については、「今日朝起きた時点でピッチに立てるかどうかだったので、そこは思い切ってメンバー外にした」とコンディションの影響があったと言及した上で、「大会だからケガとか、色んな要素で変化しなきゃいけない部分も出てくると思う。それでも出た選手、交代した選手もしっかりと自分のプレーを出してくれてますし、またその時にプレーしている選手が今のなでしこで、世界で戦うメンバーだと強い気持ちで送り出してますし、期待をしている。選手たちも答えてくれている」と、チームへの信頼を強調していた。

 グループ最終節の相手はナイジェリアだ。指揮官は、「まだ他の試合はやってるので、グループの勝ち点を見ながらですけど」と前置きした上で、「(グループの)トップが確定してるわけではないので、もちろんそれに向けてブランディングしていく。今ここでしっかりとノックアウトステージに進める方法を考えていこうと思っている」と、最終節そしてグループ突破に向けた展望を語っている。

(取材:加藤健一【フランス】、構成:編集部)

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【了】

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