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海外サッカー 2か月前

伊東純也が「いやあ恥ずかしいですね…」と語った理由。日本凱旋で抱いた危機感、実は怒られていた?「キレてました」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「本当にいろんな言い訳なしに…」


「プレシーズンだとしても、監督は今日、キレてましたね。本当は45分だったんすけど、『さすがにこのまま下げられない』って言われたから」と伊東自身も苦笑する。

 20歳前後の若手が数多くいる集団だけに、30代の彼とテディ・テウマ(10番)はチームをけん引しなければいけない。その責任感を彼は改めて痛感した様子だった。

 指揮官のカツとセカンドアタッカーのレダ・カドラ(14番)の投入によって、後半のスタッド・ランスはやや内容が改善。伊東も繰り返しチャンスを演出し、後半18分にベンチに下がった。そこからは若いメンバー主体の編成になり、躍動感は見せていたが、最終的に清水の成岡輝瑠に3点目を奪われ、0−3で終了。まさかの2試合勝ちなしという形を余儀なくされてしまったのだ。

「いやあ、恥ずかしいですね…。負けちゃったし。不甲斐ない試合をしたなと思っています。さすがに1勝もしないで帰るっていうのはちょっと問題なんで、本当にいろんな言い訳なしに勝たなきゃいけない。勝ちにもこだわらなきゃいけないと思います」と伊東は大いに反省。危機感を募らせた。

 目下、気になるのは得点力不足だ。そもそもスタッド・ランスはウィリアム・スティル監督が率いていた昨季も得点数が低かった。主要な得点源はテウマ、ディアキテ、中村、伊東あたりだが、2ケタに乗せるようなスーパーな存在は皆無。今季も戦力的には昨季とほとんど変わっていないだけに、底上げを図らない限り、上位躍進はあり得ないのだ。

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