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海外サッカー 4か月前

伊東純也が「いやあ恥ずかしいですね…」と語った理由。日本凱旋で抱いた危機感、実は怒られていた?「キレてました」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「磐田戦は難しかったけど…」


 伊東と中村敬斗は2試合連続で先発。基本布陣は4−1−2−3で、伊東は右FW、中村は左FWに入った。今季から指揮を執るルカ・エスネール監督は流動的な戦いを志向。攻撃時は3バック気味になってサイドを押し上げるなど新たなトライも見せている。

 伊東は右サイドバック(SB)のトマ・フォケ(32番)と過去2年間に渡ってタテ関係を形成。今回も自分が幅を取ってフォケをインナーラップさせたり、自身がFW寄りの位置に行って外を使わせるなど、臨機応変にプレーしていた。「磐田戦は若いやつ(アブドゥール・コネ=92番)が後ろだったんで難しかったけど、今回はトマだったんでやりやすさはありました」と本人も前向きに言う。

 スタッド・ランス自体も彼らの右サイドを有効活用しながら攻撃を組み立てようと試みた。伊東の速さと推進力はやはり最大のストロング。新指揮官も「彼ら(伊東と中村)はスピードを持ってチャンスを作れるキープレーヤー」と重視している模様だ。

 実際、伊東がボールを持ってタテに仕掛け、鋭いクロスを入れるシーンが何度か見られた。しかし、最前線のウマル・ディアキテ(22番)となかなか合わない。しかも、伊東自身がゴールに向かおうとすると、清水の吉田豊やカルリーニョス・ジュニオがしつこくマークについてくる。これに苦しみ、彼はシュートを1本も打てないまま前半を終了。チームも前半のうちにルーカス・ブラガに2得点を奪われる苦境に陥り、ハーフタイムにはエスネール監督に激怒されたという。

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