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同点弾を決めたキャプテン熊谷紗希が試合を振り返る

なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）は現地時間28日、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第2節でブラジル女子代表と対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。この試合後、キャプテンの熊谷紗希がインタビューに応じた。

　熊谷は、逆転勝利の立役者となった谷川萌々子が、後半アディショナルタイムに獲得したPKのキッカーを務めた。前半に得たPKは、田中美南のシュートが相手GKに阻まれていたことに加えて、ブラジルサポーターのブーイングが飛び、プレッシャーの掛かる場面だったが、キャプテンらしい落ち着いたキックで、同点弾を決めた。決めた後には、すぐさまボールを拾い、逆転弾を狙いに行く姿勢は、印象的だった。

　熊谷は、ブラジルサポーターの声援が目立った一戦を振り返り、「試合中というよりは、試合前と自分のPKの前にも、多分ブーイングみたいなものも聞こえていた」とコメントしたうえで、「ただ声が聞こえにくいとかはありますけど、応援がどっち寄りかまでは試合中は、気にならないので。そんなもんですよね」と続けて話した。

　また、初戦で清水梨紗が負傷して離脱したり、初戦でFKを決めた藤野あおばがこの試合でベンチ外になったりしているチーム状況に対して「まだ2試合だけだけど、自分たちは、りさ（清水梨紗）も抜けて、いろんなことがあって、この時点で総力戦」と心情を明かし、「みんなで勝ち取れた勝ち点3だなって思って、『みんなありがとう』っていうことと、本当にここで終わりじゃない。次の試合もしっかり勝ち点をとって、次に繋げていけたらなと思います」と次戦に向けて気持ちを引き締めた。

（取材：加藤健一【フランス】、構成：編集部）