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【写真:Getty Images】
ドローン事件の顛末
パリ五輪に出場しているサッカー女子カナダ代表のベブ・プリーストマン監督が、大会前にドローンを飛ばして対戦相手を偵察していた事件について、国際サッカー連盟(FIFA)が正式な処分を発表した。『EURO SPORTA』が現地時間28日に、カナダ女子代表の事件に関する顛末について報じている。
英メディア『BBC』は現地時間24日に、カナダ女子代表のアシスタントコーチと非公式の分析官が今週の月曜日にニュージーランド女子代表の練習場へドローンを送り込もうとしていたことを報じていた。
ドローンは相手チームの偵察のために送り込んだとされ、スパイ行為を行ったとして、当該コーチと分析官はカナダへ強制帰国となっている。さらに、プリーストマン監督は、ニュージーランド女子代表戦でベンチに入らずアンディー・スペンスアシスタントコーチが初戦で指揮をとっていた。
このドローンによるスパイ行為をうけて、FIFAはFIFA懲戒規定(FDC)第13条(攻撃的な行動およびフェアプレーの原則の違反)およびOFT規則の第6.1条(責任)に違反したとして、カナダ女子代表に対して、勝点6の剥奪処分と20万スイスフラン(約3460万円)の罰金処分を科すことを発表している。またプリーストマン監督は、1年間の資格停止処分となった。
『EURO SPORTA』は、「東京五輪で金メダルを獲得し連覇を目指す優勝国にとって、勝点の剥奪は大きな打撃となる」と述べた上で、「チームは今後、ニュージーランドを含むフランス、コロンビアの全3試合に勝利し、他の試合結果が有利になることを祈るしかない」と、前回大会を優勝したカナダ女子代表がまさかの理由で敗退寸前に追い込まれている苦境を伝えている。初戦のニュージーランド女子代表との試合は2-1で勝利したカナダ女子代表だが、連覇に向けてチームを立て直すことができるだろうか。
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