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小久保玲央ブライアンはサッカー日本代表でも主力になれる。大舞台で凄まじい活躍、同世代の鈴木彩艶に劣っていない【パリ五輪】

text by 編集部 photo by Getty Images

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U-23日本代表GK小久保玲央ブライアン
【写真:Getty Images】



小久保玲央ブライアンはサッカー日本代表でも主力になれる

 パリ五輪(パリオリンピック)2024男子サッカー競技・グループD第2節、U-23日本代表対U-23マリ代表が現地時間27日に行われた。試合は日本が1-0の勝利を収めて、グループリーグ突破を決めている。この試合では、GK小久保玲央ブライアンの好セーブが目立った。

 試合は両チーム得点が奪えないまま終盤に突入すると、82分に佐藤恵允のシュートのこぼれ球を山本理仁が押し込んでゴールネットを揺らした。その後、マリの猛攻を凌いだ日本が1-0で勝利を収めている。

 結果的には山本のゴールが決勝点となったが、この試合で目立ったのは小久保のセーブだ。11分にティエモコ・ディアラが左サイドを突破してからシュートを放ったシーンでは、ニアへの鋭いグラウンダーのシュートを小久保が右手でブロック。続く45分、アーメド・ディオマンデが右サイドで遠目から思い切り良く右足を振り抜くと、ボールはゴール方向へ。鋭いシュートを小久保がまたも防いだ。

 さらに63分、ムサ・ディアキテがペナルティエリア左に侵入して決定機を迎えるが、強烈なシュートを小久保が抜群の反射神経でセーブする。最大のピンチは終盤のPKのシーン。結果的に相手のキッカーが外した形で小久保が防いだわけではないが、シュート方向に反応していた。読みが当たっており、この日の小久保は神がかっていた。

 サッカーのデータを取り扱う『sofascore』の採点では、小久保はゴールを決めた山本に次ぐチーム2位の7.3と高評価。マリの枠内シュートは3本で、その全てを小久保がセーブしており、それだけの活躍をすれば評価は高くなって当然だ。

 初戦のパラグアイ戦でも枠内シュート3本を防いで完封。2試合連続のクリーンシート(無失点)で日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。今大会に限らず、同選手はAFC U-23アジアカップカタールでも凄まじい活躍を披露しているなど、大舞台でのパフォーマンスを目を見張るものがある。

 小久保は年代別の日本代表には選ばれているものの、まだA代表の経験はない。A代表では同世代の鈴木彩艶がスタメン出場する機会が多いが、今大会での活躍を見れば、GKのスタメン争いに小久保も参入できるだろう。むしろ、もうスタメンGKで良いのではないか。

 193cmという身長は申し分なく、長い手足のリーチを活かしたセーブに、抜群の反射神経は最大の武器になる。空中戦も問題なく、安定感もある。A代表の主力としても活躍できそうだ。

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【了】

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