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【写真：Getty Images】

キャプテンが見据えるのは金のみ

　サッカーU-23日本代表は現地時間27日、パリ五輪（パリオリンピック）2024・グループリーグD組第2節でU-23マリ代表と対戦した。試合は1-0でU-23日本代表が勝利を収め、グループリーグ突破を決めた。試合後、キャプテンの藤田譲瑠チマがインタビューに応じている。

　U-23日本代表は、3月に国際親善試合でU-23マリ代表と対戦した際は球際の強度やスピードに苦しみ1-3と完敗だった。今回も相手の身体能力に苦しむ場面は多かったが、「難しい時間帯が長かったが、チームとしてうまく耐えることができた。無失点で終えられて、勝ち切ることができてよかった」と、前置きした上で勝利した要因を次のように語っている。

「みんな体を張って守っていた。ブライアンもうまく守れてたと思いますし、自分たちも大きい決定機はいくつかあった。その中で、決め切って勝ったっていうのは勝負強さの賜物だと思う。もう少し自分たちのチャンスを作れれば良かったですけど、こういったところからうまく（勝利を）拾っていけるチームになったと思っている」

　後半アディショナルタイムにPKを与えてしまった場面については、「なっちゃったものはしょうがない」と述べた上で、「ブライアンを信じて、自分たちは止めた時にペナルティ内に入らないようにとか声かけしながら、常に外した時のことを考えながらできていた」と振り返っていた。

　また、見事なPKストップでチームを救ったGK小久保玲央ブライアンについては、「素晴らしいキーパーだと思う」と称賛の言葉を送りつつ、「（西尾）隆矢だったり、（高井）幸大だったり、DFラインの選手が上手く体張りながらコースを限定できてたからブライアンも（シュートを）何本もセーブできていた」と、DFライン全体の奮闘が勝利につながったと言及していた。

　OA枠を活用せず、23歳以下のメンバーで8強入りするのは初の快挙だ。新たな歴史を作ったことについて聞かれると、「自分たちの目標は常に優勝だった。ベスト8に入ることが目的ではない。ここで満足せず、またいい準備ができたらと思っている」と、あくまでも金メダルのみを見据えてプレーしていると強調していた。

（取材：加藤健一【フランス】、構成：編集部）