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【写真:Getty Images】
PK献上を悔やむ川﨑颯太
サッカーU-23日本代表は現地時間27日、パリ五輪(パリオリンピック)グループリーグ第2節でU-23マリ代表と対戦し、1-0で勝利した。試合終了間際にペナルティーエリア内でハンドをし、PKを献上した格好となった川﨑颯太は、試合後に涙を浮かべながら試合を振り返った。
相手のシュートを止めようと、身体を投げ出した際にわずかに広がっていた腕に当たった格好となった。「あんまりよく覚えていないのが率直な感想です。手は広げないようにしていたつもりだったんですけど、見え方として正面で手が上がってしまっていた」と振り返り、「時間帯とか点差もある中でどうすべきだったのか、もう一度映像を見て確認したい」と話した。
決勝点を決めた山本理仁に代わって、88分にピッチに立った。「軽率なPKを与えてしまった。クローザーという役割として論外だと思うし、集中力を切らしてたわけではないけど、本当に情けない限りだと思います」と自身のプレーを責めた。
「ごめんなさいと伝えた。本当に全員が死に物狂いで身体を張っていたのは分かっていた。素晴らしい試合をしている中でそこのシーンだけで結果、ゲームを壊しかねなかったということで言うと、本当に謝ることしかできなかった」
しかし、映像を振り返ると、決して不用意に手を広げていたわけではない。瞬時のアクションの中でわずかに身体から離れてしまった腕に当たってしまった格好だ。西尾隆矢が「全然仕方ないし、颯太は身体を張ってくれた」というように、シュートブロックで身体を投げ出す判断自体は間違っておらず、避けることができない部分も大きかった。
それでも、川﨑本人は「自分への戒め」と自責の念を強調する。「今日はみんなが救ってくれたので、自分も救える選手にならないといけない」。小久保らの活躍で、チームは決勝トーナメント進出を決めた。川﨑がチームを救う番は必ず来るだろう。
(取材・文:加藤健一【フランス】)
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