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負傷した平河悠に代わって起用されるのは…
サッカーU-23日本代表は現地時間27日に、パリ五輪(パリオリンピック)グループリーグ第2節でU-23マリ代表と対戦する。U-23パラグアイ代表戦で負傷した平河悠は、2日連続で別メニュー調整となり、マリ戦の欠場が濃厚に。平河が務めた右サイドの代役には複数の選手が候補に挙がるが、佐藤恵允が最適ではないだろうか。
ウィルダー・ビエラに右足首を踏まれる形となり、平河は負傷。ビエラにはオンフィールドレビューを経てレッドカードが提示された。一度はプレーを続行した平河だったが、34分に佐藤と交代でベンチに下がっていた。試合後は自力で歩いて報道陣の取材に対応していたが、翌日から2日続けてグラウンドには姿を見せなかった。
空いた右サイドに大岩剛監督は誰を起用するのだろうか。本職とするのはパラグアイ戦で平河に代わって投入された佐藤と、バックアップメンバーとして帯同している山田楓喜。または、右サイドに三戸舜介を移し、トップ下に荒木遼太郎を起用するプランも考えられる。
最も有力なのは佐藤だろう。AFC U-23アジアカップでは全試合に出場しながら無得点という悔しい結果に終わったが、ゴール以外の部分での貢献度は高い。3月のU-23ウクライナ代表戦ではコーナーキックの場面で泥臭くゴールに押し込んで得点を記録し、2点目のシーンでは素早いトランジションでボールを奪い返しておぜん立てした。強度の高い守備とゴールへの推進力はU-23日本代表に必要不可欠だ。佐藤をスタートから起用し、スペースが空いてくる後半に荒木や山田を起用すると効果的になりそうだ。
パラグアイ戦でも佐藤の仕掛けが山本理仁のゴールにつながった。「そういうシーンを増やしていけば、チームの勝利に貢献できるかなと思う」と話すように、手応えもある。
海外でプレーしてきた経験もプラスに働く。「海外の選手は並走するとやっぱり速いし、フィジカルも強い。自分もそういうところを強みとしていますが、トップレベルの選手と対峙すると簡単には剥がせない。3点目のようなシーンを増やせれば、海外の選手との1対1でも突破できる。そういうのを意識しながら自分の良さも消さずにゴリゴリいきたい」と話した。
(取材・文:加藤健一【フランス】)
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