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【写真：Getty Images】

背番号10がサッカーU-23日本代表の攻撃を牽引する

　サッカーU-23日本代表は現地時間27日に、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第2節でU-23マリ代表と対戦する。斉藤光毅は初戦で2アシストを記録するも、パフォーマンスに満足していない。これまでの経験値を力に変え、チームを勝利へ導く活躍を誓った。

　初戦の前日は少しばかり表情が硬かったようにも見えたが、試合後はいつもの笑顔が戻っていた。「自分的には変わっていない感じはありますけど、たぶん初戦はそういう感じだったかもしれない」と振り返りつつ、「2戦目も初戦くらい本当に大事な試合なので、同じ感じでやりたい」と意気込む。適度な緊張感がいいプレーを生むのかもしれない。

　U-23パラグアイ代表戦では2アシストを記録したが、本人は「全然満足できる感じじゃなかった」と言う。チャンスメイクやシュートシーンを課題に挙げながら、「もっと脅威になるプレーがたくさんできた」と表情を引き締めた。

　初戦と同じように、左サイドの連係がこの試合でも重要になるだろう。「コンビネーションは試合によっても、システムによっても変わると思う」と前置きしつつ「関係性を築けているので、アクションを起こしながら相手を惑わせたら一番いいし、相手の嫌がるプレーをやっていきたい」とイメージを膨らませる。

　マリとは3月にも対戦しているが、この試合に斉藤は出場していなかった。「みんなたぶん先入観を持っていると思うんですけど、自分にはない」ことをプラスに捉える。「自分らしいプレーをすれば、周りも自信を持てると思うので、そのきっかけになれればいい」とチームを引っ張る意識を強調した。

「アフリカの選手って伸びてくるし、速い。でもヨーロッパでそういう選手ばっかりとやっているので、全然ビビることはない。自分たちのプレーを出せれば負ける相手はいないと思っている」

　横浜FC出身の斉藤は、欧州でタフな時間も経ながら心身ともに大きく成長した。背番号10はマリ撃破のキーマンになれるだろうか。

（取材・文：加藤健一【フランス】）